• 自然地理

    東は安徽省と山東省、北は河北省と山西省、

    西は陝西省、南は湖北省に隣接している。

    河南省の最高峰は霊宝市にある老鴉岔で標高は2413.8メートル。

    最も低いのは准河の固始県内部分で、標高は23.2メートルとなっている。

  • 環境と資源

    河南省内の大部分は温帯だが南部は亜熱帯にまたがり、

    北亜熱帯から暖温帯にかけての大陸性モンスーン気候に属する。

    動植物的資源は豊富で、現在108カ所の森林公園があり、

    そのうち国指定の森林公園は30カ所となっている。

  • 歴史の源

    河南省は中華民族と中華文明発祥地の一つだ。

    中華民族の起源、文字の発明、都市の形成と統一国家の成立には

    すべて河南省が密接にかかわっている。

    古代中国の四大発明はすべて河南が源になっている。

  • 自然風景

    河南省には雲台山、嵩山、王屋山-黛眉山、

    伏牛山の4カ所が世界地質公園として登録されている。

    省全体でA級観光景勝地が313所、

    AAAA以上の景勝地が101カ所ある。

  • 人口と民族

    2013年時点での河南省総人口は1億601万人で、

    常住人口は9413万人となっている。

    河南省は中国国内でも居住する少数民族人口が最も最も多い省で、

    また56の民族全てが暮らしている。

  • 行政区画

    河南には鄭州、開封、洛陽、平頂山など、17カ所の省轄市がある。

    そのほかに21の県級市、88の県、50の市轄区がある。

基本情報

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 河南省は中国の中東部に位置しており、黄河の中・下流が省内を流れている。地域の大部分が黄河より南にあるため河南と呼ばれるようになった。はるかな古代には黄河の中・下流域が縦横に流れ、森林が密生しており、野生のゾウが数多く生息した。このことから河南省には「人牽象之地」人がゾウを引く地というイメージが定着しており、「豫」という河南省の略称に使われる漢字もこのイメージがもとになっている。

トップ名勝地

白雲山

 国家5A級観光地。白雲山は主峰に1年を通して雲がかかっていることから名づけられた。「中国で最も美しい場所」と言われる。観光地の総面積は168平方キロメートルで白い雲、樹海、泉、滝などがある。観光やレジャー、避暑、トレッキングが一体となった複合型の観光地だ。

老君山

 国家5A級観光地で洛陽市欒川県城東区に位置する。老君山は伏牛山の主峰で標高は2200メートルある。19億年前の大陸造山運動で形成されたもので、国家地質公園、国指定の自然保護区になっている。老君山は古くは景室山と呼ばれていたが、道家の始祖である老子がかつてここに隠居し修練を積んだとされることから唐の太宗・李世民が「老君山」と名づけた。

少林寺

 ユネスコの世界文化遺産にも登録されている中国国家5A級観光地。中国仏教における禅宗の祖庭であり、少林寺拳法の発祥の地でもある。北魏太和20年(496年)に魏の孝文帝がインドの仏陀禅師の住持として建てたとされる。登封の嵩山に寺を建てる際、少室山の密林に築いたことから「少林寺」と名づけられた。

龍門石窟

 ユネスコの世界文化遺産にも登録されている中国国家5A級観光地。大同の雲崗石窟、敦煌の莫高窟と並び「中国三大石窟」と称される。龍門石窟は北魏の孝文帝の洛陽遷都(493年)前後から開削が始まり隋、唐、北宋の時代を経て400年あまり造営がつづいた。

観光スポット

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鶏冠洞

 国家5A級観光地。中国では長江より北にある鍾乳洞観光地は珍しい。鶏冠洞の総延長は5600メートルで、上下5層に分かれており高さは138メートルある。

青天河

 国家5A級観光地。江南の水郷と北方の田園風景が一体となっており、「北方三峡」と称される

清明上河園

 国家5A級観光地で北宋の画家張択端が描いた巨大絵巻「清明上河図」をもとにして建造されたテーマパーク。中原地区で最大の宋時代建築を模倣した建築群だ。

神農山

 国家5A級観光地。神農山はかつて炎帝神農が百草を自ら試して薬効を確かめたり、登壇し天を祭った場所として有名だ。また、道教の創始者である老子が炉を設けて丹薬を作った場所として知られる。

殷墟博物苑

 ユネスコの世界文化遺産にも登録されている国家5A級観光地。かつて商(殷)王朝の首都であった。後に周の武王が紂王を討って商を滅ぼし、ここは一片の廃墟と化した。この歴史から殷墟と呼ばれるようになった。

雲台山

 国家5A級観光地であり、ユネスコの世界地質公園(世界ジオパーク)にも登録されている。雲台山の山は険しく、1年を通して雲に覆われていることから有名である。