中国・成都で専門家と学者がブロックチェーン技術の革新について議論

2022-11-25 16:43:32

1121日、2022年成都グローバルイノベーション・起業交易会——2回国際ブロックチェーンイノベーション・応用博覧会が中国の成都市で開幕しました。大会のメインイベントの一つであるブロックチェーン技術イノベーション発展フォーラムには、ブロックチェーン分野の院士、専門家、学者、科学研究機関、イノベーション型企業および投資・融資機関の代表が多数参加し、幾つかの新成果を発表しました。 

本大会では、「未来をつなぎ、成都に才知を結集させる」というテーマに焦点を当て、中国工学院院士・同済大学教授の蔣昌俊氏、日本工学アカデミー外国人会員・上海交通大学ブロックチェーン研究センター主任の李頡氏、電子科技大学教授・中国電子学会ブロックチェーン分会副主任委員の張小松氏が基調報告を発表しました。また、ブロックチェーン産業およびイノベーション分野の代表者も、最新のブロックチェーン技術におけるイノベーションの実践を共有し、ブロックチェーン技術のイノベーション発展の未来について議論しました。 

氏は、新型のインフラ建設を加速させ、スマートで効率の高い融合的インフラを着実に構築し、人工知能インフラを効率的に配置し、デジタル化における核心分野のイノベーション能力を向上させる必要があると指摘しました。また、氏は、ブロックチェーンが信用革命をもたらし、ビッグデータとブロックチェーン技術を組み合わせることで、デジタル経済に向けた信頼できるビッグデータをつくり上げ質の高いデジタル経済発展を活性化させると指摘しました。張氏は、ブロックチェーンがデジタル技術と実体経済のより深いレベルでの融合を促進し、実体経済の全面的なアップグレードを着実に活性化させ、特に実体経済のコストを下げ、産業チェーンの連携効率を高め、信頼性のある産業環境を構築するなどの面でますます重要な役割を発揮すると述べました。 

フォーラム会場では、中国電子学会のブロックチェーン分会など六つの団体がそろって協力協定に調印しました。本協定は、成都ブロックチェーン専門技術人材育成拠点を共に構築し、複数の主体による共同イノベーションの優位性を共に発揮することを目指すとともに、成都におけるブロックチェーン専門技術人材の育成、サービス産業の人材ニーズ向上質の高い国家ブロックチェーンイノベーション・応用総合パイロット都市の建設の加速を後押しします。 

また、会場では、中国電子学会ブロックチェーン分科会により提案され、北京航空航天大学が主導して研究開発した「ブロックチェーン スマートコントラクト 形式化設計と検証方法」(T/CIE130-2022)の技術標準が発表されました。 

北京航空航天大学教授であり、雲南省ブロックチェーン応用技術重点実験室主任を務める胡凱氏によると、今回の標準の制定は、ブロックチェーン技術を用いたスマートコントラクトの設計と検証のプロセスをより標準化し利便性を高めて使いやすくするために、情報化アプローチによるスマートコントラクトの設計、開発、検証プロセスに統一的な標準指標を提供することを目的としています 

さらに、会場では「成渝(成都・重慶)ブロックチェーン産業技術需要ガイド」が発表されました。データによると、昨年末までに中国のブロックチェーン関連企業の数は121000社を上回り、そのうち、成都市と重慶市には8000社近くのブロックチェーン関連企業があり、全国で6.3%以上を占めています 

同日、ブロックチェーンセキュリティおよびアプリケーション連盟も正式に発足し、成都鎖安科学技術有限会社など6社が最初の連盟メンバーになりました。今後、同連盟はより多くのメンバーを迎え、技術開発や業界標準規範などの面で独自の役割を発揮し、ブロックチェーンの安全基盤を共同で構築していきます 

 

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