2021-25年の間に海外に流出した文化財537点/セットが中国に返還
中国国務院新聞弁公室は今月10日午後に開いた記者会見において、第14次五カ年計画(2021‐25年)期間中の文化財事業の質の高い発展について紹介した。発表された多くのデータは、中国が文化財調査や考古学研究、博物館体系構築、テクノロジーを活用した保護、及び国際協力といった面で、画期的な成果を収めていることを示している。
第4回全国文化財調査で新たに13万ヶ所の新たな文化財を発見
記者会見では、第14次五カ年計画期間中に実施された第4回全国文化財調査において重要な段階的成果が上げられたことが説明され、新たに発見された文化財は13万ヶ所に達した。そして、中国全土の石窟寺院及び磨崖仏、歴史ある碑刻、文化財、革命文化財資源などの調査・発表が完了した。
その他、記者会見では、同期間中、革命文化財資源の基数がほぼ明確になったことが説明された。統計によると、中国全土の移動が困難な革命文化財は約4万2000ヶ所で、国有の博物館などで保管されている革命文化財は約150万点(セット)に達している。
海外に流出した文化財537点(セット)が中国に返還
世界的に見ると、中国の北京中軸線や王墓群「西夏陵」が世界遺産リストに登録され、同リストに登録されている中国の世界遺産が60件に達した。第14次五カ年計画期間中、中国は4ヶ国と、文化財の古跡6ヶ所の保護・修復を展開し、他の国と共同考古学調査を49件進めている。
さらに、35回に分けて、海外に流出した文化財合わせて537点(セット)が、中国に返還された。このように、中国はグローバル文明イニシアティブを実際の行動に移し、文明の交流・相互参考を深化させている。(編集KN)
「人民網日本語版」2025年9月11日