中国の遠洋宇宙観測船「遠望3号」、南太平洋での観測・制御任務に出航

2019-06-11 15:33:52

 

8日、中国衛星海上測控部の埠頭に停泊する「遠望3号」。(南京=新華社記者/劉詩平)

【新華社南京6月10日】中国の遠洋宇宙観測船「遠望3号」は8日午前、中国衛星海上測控(観測制御)部の埠頭を出航し、南太平洋の予定海域海上での衛星観測制御任務に向かった。

「遠望3号」今回の出航は今年2回目、同船進水からの20数年間で52回目となる。

同船は、中国の第2世代遠洋宇宙観測船で、主にロケット打ち上げによる高低軌道衛星や宇宙船などを対象とした海上での観測制御通信の任務を担う。建造からこれまで、有人宇宙船「神舟(しんしゅう)」、月面探査機「嫦娥(じょうが)」、衛星測位システム「北斗」などの海上観測制御任務を無事完了している。今年3月13日~5月5日の出航では、「天鏈(てんれん)2号01星」と「北斗3号IGSO(傾斜地球同期軌道)-1衛星」への観測制御任務を2回完了している。

 

8日、南太平洋での観測・制御任務に向けて出航する「遠望3号」。遠くを見つめる倪留国(げい・りゅうこく)船長(手前)。(南京=新華社記者/李雨澤)

 

8日、小型無人機から撮影した南太平洋での観測・制御任務に向けて出航する「遠望3号」。(南京=新華社記者/劉詩平)

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