『中国新聞週刊』 ポスト・コロナ時代の医療インフラ整備

2021-01-18 16:07:34

 

ポスト・コロナ時代、中国各地は感染拡大期に露呈した医療衛生システムの問題点に対して、新たな医療インフラ整備とグレードアップを推進し、さまざまな新規プロジェクトが各地で盛んに実施され始めている。武漢市を例に取ると、昨年7月20日、同市では同時に六つの大規模プロジェクトが始動した。四つの新区に1000病床を常備したハイレベルな総合病院が建設されると同時に、同済病院国家重点公衆衛生事件医学センターと協和病院プロトン医学センターの建設が始められた。六つのプロジェクトの総投資額は100億元を超えたが、これは武漢市の「公衆衛生緊急管理システムの構築」において第1陣のプロジェクトにすぎない。大量の資金が今まさに新しい大規模総合病院、疾病予防管理センター、集中治療室(ICU)に流入している。これに対して、専門家は以下のように指摘する。新しい医療インフラ整備を実施する前に、今までの問題とその是正方法をきちんと整理して明らかにする必要がある。中国医療改革の歩みを振り返ると、健全で効率的な「疾病レベルに応じたクラス別診療システム」と「治療と予防とを結び付けるメカニズム」こそ、重大で突発的な感染症に対する防御策となっていることが分かる。しかし、今の投資状況から見ると、基礎的な疾病予防管理システムと医療機関が受けている支援はまだまだ不足しており、医療と公衆衛生をどうやって本当に融合させるかは、まだ地方政府の政策における重点にはなっていない。

2020年11月23日) 

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