『中国新聞週刊』 海外旅行の新たな変化

2023-11-30 18:43:00

今年の中秋節・国慶節の8連休は空前の旅行ブームとなった。国内旅行の人気は相変わらず高かったが、海外団体旅行の回復はいくらか出遅れた。 

8月の中国の海外団体旅行対象国第3次リストの公表に伴い、海外団体旅行に関する問い合わせ件数が爆発的に増加した。しかし、消費ニーズだけでは市場全体の回復を支えることができない。業界関係者によると、今年、海外観光の現地ガイド費用が2019年より約30%伸び、直行便の減少と航空運賃の継続的な上昇、それに加えて新型コロナ感染症が従来のサプライチェーンにダメージを与えたことなどが大規模な海外団体旅行の回復を妨げた。 

このほか、コロナ前の大規模な海外団体旅行と比べ、今年は家族旅行やフリープランなどの小規模な海外団体旅行がいっそう人気を集めている。中国観光研究院の戴斌院長は、「教育をテーマとする親子観光ツアーや健康をテーマとする観光ツアーのようなマイナー向け、テーマ性のあるプランは、現在の観光市場の大きなトレンドであり、ますます多くの旅行代理店や海外旅行先がこうした新たな変化に適応している」と述べた。彼はまた、「海外旅行の回復に伴い、世界最大の観光資源市場である中国は、海外旅行者数最多で最も重要な観光消費国という地位を徐々に回復し、世界の観光経済の繁栄と発展に根本的なサポートを果たすだろう」と指摘した。 

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