『聊楽 董振華句集』

2020-08-03 17:26:40

 

董振華 著

 中国出身の俳人・董振華氏(47)の4冊目の句集。董氏は慶応義塾大学留学中の1996年に、有名な俳人の金子兜太氏に師事し俳句を学び始めた。金子氏は「董振華の作品は土地土地の風物を題材として取り入れ、そこで感応し思惟したことを書き込んでゆく。若い感性は、活気とともに多感。旅愁にとらわれることも多く、それらを逆らわず表現している」と序文を寄せている。中国にも五七五のリズムで中国語の韻を踏んで作られる「漢俳」がある。董氏の俳句は日本語だが、全ての句に自ら訳した漢詩や漢俳が添えられている。

関連文章