『亜洲与一戦 一部共有的歴史』

2020-09-07 16:19:26

 

徐国琦 著

 アジアの視点から書かれた第1次世界大戦に関する歴史書。第1次世界大戦は欧州を主戦場としたが、アジア各国の参与も軽視できない。中国は約14万人の労働者を欧州に派遣した。日本はドイツに宣戦し、中国の山東省を占領した。ベトナムとインドは軍隊を派遣しただけではなく、仏英両国に大量の物資を提供した。日本統治下の朝鮮もパリ講和会議で自らの要求を提出しようと多方面で奔走した。しかし、大戦によって自国の運命を変えようとした5カ国はパリ講和会議で大きな失望を経験した。中国は山東権益を回収することができなかった。インドとベトナムは民族自決の声が無視された。朝鮮は西洋各国の力で独立を求める夢が水泡に帰した。大戦で世界の強国となった日本も、「人種的差別撤廃提案」が西側に反対された。これらは5カ国のその後の歴史に大きな影響を与えた。

四川人民出版社 2020年5月 78元 
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