陳純菁　著

魏海濤 符隆文　訳

中国人の伝統文化意識において、死を語ることは禁忌とされている。したがって、「生命と金銭との交換」とも見なされる生命保険は中国に入ってきた時、大きな文化的障害にぶつかった。同書は保険会社、保険代理店、加入者への調査を通じて、1990年代の上海市の生命保険に関する市場の形成過程とその細部を描いている。このほか、同書は、より大きな理論的な問題――例えば、経済活動における文化の役割、地元文化による国際ビジネス活動への影響など――を考察している。（華東師範大学出版社　2020年10月　79.80元）