『和魂漢神』

2023-03-13 10:49:00


同書は、江戸時代の日本における中国の民間信仰の土着化に関する研究だ。伏羲、神農、大禹、孔子、関羽、媽祖、石敢当、鍾馗という8人の中国の神を例として、中国の民間信仰が近世の日本でどのようにローカライズされ、中国と異なるイメージ、伝説、文学、祭祀形態、芸術表現が生み出されたかを探っている。海を渡ったこれらの「中国の神」は、中国の名前は残っているが、そのイメージや精神は次第に土着化し、次々と日本の民俗伝承や宗教システムに取り込まれ、現地文化の一部となった。 

 

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