『1816、奇異之年』

2023-08-26 18:27:00


1815年にインドネシアで起きたタンボラ山の噴火は、翌16年の世界的な気温低下と各地の気象災害をもたらした。同書は、16年の地球規模の急激な気候変動を背景に、中英両国の2人の知識人・自珍とシェリー、そして2人の君主・嘉慶帝とジョージ4世の生活の様子を比較し、この時期の4人の思想、感情、生活状況と、気候変動に対する認識を示し、さらに中国と英国の外交的接触を再現した。著者は、この地球規模の気象災害を鏡にして、この時代における中英両国とその文化の大きな違いを映し出している。 

 

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