中国の切り絵(2)

2020-04-15 17:17:27

 

中国の切り絵は長い歴史を持ち、広がった地域も非常に広い民間芸術だ。2009年、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「無形文化遺産」代表リストに登録された。中国郵政は28日、41セットの特殊切手『中国の切り絵(2)』を発売し、181月に発売した同シリーズの第1弾と同様、中国北部の切り絵作品の魅力を示した。絵柄はそれぞれ、「山東省膠東地区・母が息子を教え導く」「陝西省安塞区・腰鼓を打って春節を祝う」「河北省献県・ロバ引きの王小」と「吉林省通化市・吉兆の朝鮮人参採りの旅」だ。

 「山東省膠東地区・母が息子を教え導く」は、山東省東部の切り絵で、地方劇の演目『三娘教子』を描いている。同劇は有名な故事『孟母断機』の、母親が織っていた織布を断ち切り、学問を途中でやめるとはこういうことだと息子を戒めた物語を脚色したものだ。「陝西省安塞区・腰鼓を打って春節を祝う」は、陝西省延安市安塞区の人々が腰につけた小太鼓「腰鼓」を打ちながら踊り、春節を祝う様子を描いている。「河北省献県・ロバ引きの王小」で描いているのは、地方劇『王小趕脚』の1シーンだ。結婚したばかりの嫁が実家に里帰りする途中で出会った、ロバを引いた王小との面白いやりとりを描いている。「吉林省通化市・吉兆の朝鮮人参採りの旅」は、吉林省長白山地区の朝鮮人参採りの伝統を生き生きと描いている。中国郵政 202028日発売

関連文章