華佗
2020-12-07 11:42:12
第3回「中国医師節」を祝うため、中国郵政は8月19日、記念切手「華佗」2枚組と小型シートを同時発売した。絵柄は2枚組が「麻沸散の発明」「五禽戯の創案」で、小型シートが「華佗の肖像」だ。
華佗(145〜220年)は豫州沛国譙県(現在の安徽省亳州市)出身の三国時代の名医で、字を元化という。内科、婦人科、小児科、鍼灸などの幅広い医術を持ち、特に外科に精通していた。麻沸散という麻酔薬を使い、開腹手術をしたといわれる。これは世界の医学史上、全身麻酔で手術を行った最初の記録だ。また、虎、鹿、熊、猿、鳥の動きの特徴に基づき、「五禽戯」という体操を創作し、これを通じて体を鍛えるよう人々に教えた。その後、曹操の命令に服従しなかったために殺され、執筆した医学書も散逸した。華佗と関わりのあるエピソードや伝説が三国志を題材とした文学作品や演劇、テレビドラマ、映画、ゲームなどによく登場するため、彼は中国で最も有名な医師の一人になっている。
今回の記念切手は中国の伝統的な細密画法を採用。「麻沸散の発明」は外科手術の前に華佗が患者に麻沸散を与える様子、「五禽戯の創案」は華佗が五禽戯を教える場面、小型シートの「華佗の肖像」は医学書を書く様子を描いている。
(中国郵政2020年8月19日発売)