百年来の大変動に加え、新型コロナウイルス感染症の世界的な大流行――この極めて特殊な2020年はすでに過ぎ去ったが、人類の歴史に深く刻まれるに違いない。常態化した感染症対策をしっかりと行う同時に、いかに経済活動や社会秩序の回復、人の往来の再開などを実現するかは全世界に突きつけられた共通の課題だ。
2020年を振り返ると、新型コロナの感染拡大による打撃はあったものの、中日両国は依然として各分野で交流と協力を維持している。厳しい感染状況は続くが、2021年を展望すると、中日はどのような分野で協力を展開し深めることができるのか――。長年にわたって対外交流の活動に携わってきた全国政治協商会議の6人の委員に、自らが考える展望について語ってもらった。
Special report 最新施策で経済の安定発展を
新型コロナウイルスが世界で猛威を振るった2020年。世界経済が行き詰まる中、中国は世界で唯一プラス成長を実現した主要経済国になった。こうした状況下、昨年12月16~18日、中央経済活動会議が北京で開催され、1年間の経済活動と経済状況を総括・分析した上で、新年度の経済活動に向けて新たな施策を立てた。
世界的な感染予防・抑制の日常化と長期化が進む中、中央経済活動会議の最新計画の下、今年の中国経済はどのように発展していくのか? 中国市場は今まで同様に「魅力」を保てるのか? 中国の日系企業はどのように進退を決めるのか? これらの問題について、中日両国の業界関係者が意見を述べた。
Report 中日結ぶ詩句 香水で表現
昨年2月、中国語検定「HSK」の日本事務局が湖北省に送った感染症対策支援物資の箱に記されていた「山川異域風月同天」この8文字は、中国の人々の心を温め、両国が感染症との闘いの中で助け合い、難関を乗り越えようとする精神をも反映していた。
それに触発された中国の香水評論家・頌元さんと、フランスで活躍する日系の調香師・新間美也さんはニッチブランドの香水「KOUZOME」を共同制作し、「山川異域風月同天」の言葉に込められた歴史を世界中の香水ファンに伝えた。
人民中国インターネット版 2021年3月4日
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