特集 一流目指す粤港澳大湾区
中国南部の珠江河口に、改革の勢いと発展の活気に満ちあふれた場所がある。米国のサンフランシスコとニューヨーク、そして日本の東京と共に世界4大ベイエリアに数えられる広東・香港・マカオ(澳門)グレーターベイエリア(以下GBA)だ。
今年は「グレーターベイエリア発展計画綱要」(以下、「綱要」)発表5周年に当たる。他の3エリアと比較して、まだ5歳のGBAの発展史は短い。だが発展の最前線に立ちながら、一連の改革とイノベーションによっての「成績表」を提出してきた。香港特別行政区とマカオ特別行政区、そして広東省の広州、、珠海、佛山、恵州、東莞、中山、江門、肇慶の9市を包括するGBAは中国全土の1%未満の面積と6%の人口しか有していないが、この5年間で全国の11%を占めるGDP(国民総生産)を創出し、中国で開放水準が最も高く、経済的活力を最も備えたエリアの一つとして発展し、世界一流のベイエリアと世界有数の都市群建設という目標に向けてまい進している。
GBAは世界の先駆けとなる場所でもあり、一つの国、二つの制度、三つの関税区、三つの通貨という条件の下で建設され、世界に前例がない。香港とマカオは祖国復帰後、大陸部との協力を着実に深めていった。広東・香港・マカオが共同で推し進める中、GBAの建設ラッシュが巻き起こり、11の都市がつながり合い、長短を補い合い、融合的に発展し、無限のチャンスとエネルギーを生み出し、「北上」して起業する香港・マカオの若者と「南下」して夢を求める大陸部の人材が自らの努力によってこのバイタリティーあふれる土地で活躍できるようにしている。