ゴールドマン・サックスとシティグループ、2024年の中国経済成長率の予測値を上方修正

2024-04-16 16:42:00

ゴールドマン・サックスとシティグループはこのほど報告書をそれぞれ発表し、中国経済は2024年に好調なスタートを切ったとして、中国政府が設定した「5%前後」のGDP成長率の目標が達成可能と予測するとともに、24年通年の中国のGDP成長率の予測値を上方修正した。うちゴールドマン・サックスは4.8%から5.0%に、シティグループは4.6%から5.0%に引き上げた。人民日報が伝えた。

ゴールドマン・サックス研究部マクロ経済チームはこのほど発表した報告書で、「中国経済の今年1、2月のデータは全体的に予測を上回り、3月の中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)は市場の予測を上回った。このほど高頻度で発表されたデータは中国経済の強靭性を示した。そのため、ゴールドマン・サックスは、中国経済の成長傾向に対する評価を見直し、中国の実質GDP成長率の予測を調整した」とした。

ゴールドマン・サックスの報告書は、「中国の3月の製造業PMIは50.8で、前月より1.7ポイント上昇した。また非製造業景況指数が上昇を維持した。これは、中国経済の持続的な安定化及び回復を示している。消費の面では、今年の清明節(先祖を祭る中国の伝統的な祭日、今年は4月4日)連休中の1人当たり観光支出は19年同期の水準を上回った」としている。

シティグループ中華圏の余向栄チーフエコノミストは研究報告書の中で、「今年の初めから、中国の輸出及び工業生産が大幅に回復している。3月の製造業PMIの実績は心強いものだった。新たな安定成長政策の実施が加速している。関連政策を見ると、中国政府は大規模な設備更新と消費財の下取り・買い替えを推進している。1−2月の全国一般公共予算支出はすでに年間予算の15.3%を完了し、近年の同期では最速のペースとなった。このほか、中国政府はビジネス環境最適化と対外開放推進のより強いシグナルを発した」と分析している。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年4月15日

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