上海協力機構サミットから抗日戦争勝利記念行事へ――首脳外交の発した重要なメッセージ
2025年上海協力機構(SCO)サミット、中国人民抗日戦争ならびに世界反ファシズム戦争勝利80周年記念行事が今月、相次いで開催された。中央テレビニュースが伝えた。
習近平国家主席は2日、SCO天津サミットでの多忙な日程を終えた後、北京で9つの二国間・多国間会談を行った。天津と北京で相次いで行われたこの2つの重大行事が発した鮮明なメッセージとは何か。
■天津から北京へ――歴史の正しい側に揺るぎなく立つ
習主席の多忙な日程が連日、全世界の注目を集めた。天津から北京へと場所を変え、SCOサミットから抗日戦争勝利記念行事へと移行する。この異例の段取りの理由は、今年が特別な歴史的節目だった点にある。今年は中国人民抗日戦争ならびに世界反ファシズム戦争勝利80周年にあたり、国連創設80周年でもある。このような歴史的脈絡から、2つの重大行事を続けて挙行することの内在的論理を見出すことができ、そこに込められた明確なメッセージを理解することもできる。
80年前、SCO加盟国の人々は肩を並べて戦い、侵略に抗い、世界反ファシズム戦争の勝利に重大な貢献を果たした。歴史を銘記する重要なこの時期に、天津サミットは第二次世界大戦勝利及び国連創設80周年に関する声明を発表して、歴史を鑑とし、正しい第二次世界大戦史観を堅持するよう国際社会に呼びかけ、SCOが歴史の正しい側、公平と正義の側に揺るぎなく立つことを宣言した。
また、中国人民抗日戦争ならびに世界反ファシズム戦争勝利80周年記念行事に出席した外国の首脳20人余りの中には、多くのSCOの加盟国やパートナー国の首脳が含まれていた。これは、歴史を銘記して平和を維持することが、SCOという大きなファミリーの共通の意志となっていることを十分に示すものだ。
未来を切り拓く重要な時期にあたり、中国は「グローバル・ガバナンス・イニシアティブ」を打ち出した。これは、平和と正義を守り、現代世界の差し迫った問題を解決するための「中国の案」である。習主席が「SCOプラス」会議で打ち出したこのイニシアティブは、天津サミットの最大のハイライトとなり、出席各国の歓迎と支持を得た。かつては肩を並べて戦い、今日では歴史の正しい側、公平と正義の側に揺るぎなく立つ。世界で最も多い人口と最も大きい国土面積を擁し、潜在的発展力を最も備える地域協力機構による歴史的選択は、世界にとって極めて重要だ。(編集NA)
「人民網日本語版」2025年9月4日