中国と米国は互いに成果をあげ、共に繁栄できる

2025-09-23 14:47:00

習近平国家主席は19日、米国のトランプ大統領と電話会談を行い、現在の中米関係や関心を共有する問題について率直かつ踏み込んだ意見交換を行った。会談は実務的、積極的かつ建設的なものであり、今後の両国関係の発展に向けて極めて重要な戦略的指針を示した。(人民日報「鐘声」国際論評)

首脳外交は中米関係を戦略的に導くうえで代替不能な役割を果たしている。過去数ヶ月間、まさに両国首脳間の重要な共通認識に導かれる形で、双方の経済・貿易チームはジュネーブ、ロンドン、ストックホルム、マドリードで相次いで協議を行い、前向きな共通認識に達した。双方の協議は対等・尊重・互恵の精神を体現し、中米の経済・貿易関係の健全で安定した持続可能な方向への発展を後押しした。これは、中米という二隻の巨船が共に針路をそれず、失速せずに前進するには、両国首脳による戦略的先導を揺るぎなく堅持し、両国首脳間の重要な共通認識の確実な実行を堅持し、「相互尊重」「平和共存」「協力・ウィンウィン」という三原則を疎かにせず堅持しなければならないことを、十分に示している。

互恵・ウィンウィンの経済・貿易関係を実現するには、中米双方が視野を広げ、長期的視点で、協力を堅持することが必要だ。先ごろスペイン・マドリードで行った協議で、中米双方は協力的方法によってTikTok問題を適切に解決することについて、基本的な枠組みで合意した。協議の成果は、双方が対等な対話と協議を基礎に、両国関係における突出した問題を適切に処理し、ウィンウィンの結果を目指すことが可能であることを物語っている。TikTok問題において、中国政府は企業の意向を尊重しており、企業が市場ルールに則ってビジネス交渉をまとめ、中国の法律・法規に合致し、利益の均衡した解決策で合意することを歓迎する。米側は、中国側と向き合って前進し、中国企業の対米投資に開放的で公平かつ差別のないビジネス環境を提供するべきだ。中国側は常に、対話と協議には原則があり、協力的な雰囲気は共同で醸成し維持する必要があることを強調してきた。中国の発展の権利を損なうことは許さないし、自らの正当な権益を守る中国の決意は固く揺るぎないものであり、中国に圧力を加えて原則的譲歩を強いる発想は全て非現実的である。双方が苦労して得た協議の成果に打撃を与えないために、米側は一方的な貿易制限措置を撤回すべきだ。

中米両国は互いに成果をあげ、共に繁栄し、両国に幸福をもたらし、世界に恩恵を及ぼすことが完全に可能だ。このビジョンの実現は決して平坦な道のりではなく、双方が大国としての度量と責任感を示し、歩み寄りと共同努力を堅持することを必要とする。両国首脳の戦略的な意思疎通は、中米関係の発展に貴重な安定性をもたらしてきた。双方は両国首脳間の重要な共通認識に従い、しかるべき政治的知恵と歴史的責任感を示し、対話を強化し、相互信頼を増進し、溝を管理・コントロールし、協力を深め、中米関係の健全で安定した軌道に沿った前向きな発展を共に後押しするべきだ。(編集NA)

「人民網日本語版」2025年9月22日

関連文章