文化の三重奏を奏で、東アジア共同体を育む

2019-09-16 13:49:07

 

『君よ憤怒の河を渉れ』のワンシーン、ポスター 

40年前、1979年に中日平和友好条約が締結された後、戦後の日本社会を反映した映画『君よ憤怒の河を渉れ』が中国で公開された。延べ約1億人の観客が同映画を見たことは、戦後の日本社会や日本の流行文化に対する中国の大衆の理解を後押しし、両国の人々の心理的距離をあっという間に縮めた。同年、中国で公開されたもう一つの日本映画『お吟さま』は、文化の力をさらに示した。16世紀の豊臣秀吉の時代における勢力拡張と平和の力の競い合いを描いたこの作品は、初めて中国の観客に千利休という人物と彼の平和思想を広く理解させた。

 

『お吟さま』のワンシーン、映画ポスター 

映画ドラマ、演劇、音楽、美術、スポーツ、観光などの大衆文化は、心に直接訴える独特の働きにより、しばしば感動的な特殊な効果を生み出す。さらに、その寓意性娯楽性によって、楽しみながら学んで知らず知らずのうちに感化する効果をよく発揮する。このことは、事実が証明している。

しかし、消費主義の下で、文化交流もますます資本に左右されており、流行文化の中に現れた表面的なもの、中身のないもの、間違った方向に導くものに警戒する必要があることにも気付かなければならない。例えば、より若い世代の青少年は虚構の世界に依存しすぎているため、現実世界における心のコミュニケーションと理解が足りなくなっている。消費時代にどのように文化の力を維持し、3カ国の青少年を正しく効果的に導くかは、東アジア地域の未来に関係しており、真剣に考えるべき問題だ。

 

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